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第8回 お魚マイスター講座

今年は、イワシが豊漁ですね。

一昔前なら大量に獲れすぎて肥料や家畜の餌にまで使われていたイワシ、
平成10年から漁獲量が激減し、長い間不漁が続いていましたが、やっと
復活の兆しが見えてきました。これを資源交代と言います。

毎年8月下旬から北海道沖でサンマ船が操業し始めますが、今年は、
サンマの代わりにイワシが大量に獲れました。しかも、このイワシを切って
見ると身がきれいな霜降りピンク、脂がノリノリ。こんなイワシを食べな
きゃ損ということで、今回はイワシの栄養についてお話します。

イワシは魚の中で特に栄養価の高いということは皆さんご存知だと思います。
昔、乳の出ない母親が赤ん坊にイワシの煮汁を飲ませたというぐらいです。
イワシの持つ多くの栄養の中でとりわけ目を引くのは、脳細胞を活性化し、
その能力を向上させるDHA(ドコサヘキサエン酸)と肝機能を活性化し、中性
脂肪を低下させるEPA(エイコサペンタエン酸)です。これらは、脂肪分で、
タンパク質、糖質と並ぶ三大栄養素の一つで、人体には欠かせないものです。
そして、豚肉や牛肉には殆ど含まれていない、魚介類だけが持つ優れた栄養素なのです。
また、同じイワシでも血合肉(赤褐色の部分)の方が何倍も多くDHAやEPAを
含んでいます。

もう一つ注目したいものが、イワシペプチド。これは、イワシの身の部分から
抽出される酵素で、タンパク質の中に含まれるものです。このペプチドには、
体内で合成できない九種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれていて、血圧
上昇を抑制する働きがあり、血圧を下げる力は、加熱することによって二倍に
なるという優れものなんです。

簡単に説明しましたが栄養があり、旨いイワシを是非食べてみてください。

【いわき魚類株式会社 本田友範】