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第44回 お魚マイスター講座

先日、中国から出張で帰ってきたばかりのお客様がお土産話をしてくれました。
1週間ほどの出張だったらしいのですが、ある日の夕食に現地の人のおすすめ食材
「しろまぐろ」なる魚が刺身で出てきたそうです。初めて聞いた魚の名前でした。
わたしは、「鮮度が悪くなって白くなってしまったまぐろの刺身でも出されたんですか?」
ふざけ半分で聞きました。
お客様は、「いや、それがきれいな白身だったんだよ。そして、なかなか美味かったんだ」
世界にはまだまだ私の知らない魚がたくさんいるなぁ~と思いました。
その一瞬だけは!?
そのあと、お客様は現地の人に聞いたそうです。
「このしろまぐろは、日本では出てこないけど珍しいね。和名は何?」と
現地の人は答えました。「たしかバラムツだよ。」と。
お客様は箸をおき、それから一切れも食べませんでした。
 
バラムツとは、深海魚で日本でも水揚げがたまにあります。
体内の油脂成分のほとんどが、人体で消化できないワックスエステルでできています。
大量に摂取すると皮脂漏症(皮膚から脂が漏れる病気)を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が
肛門からそのまま漏れ出す、あるいは下痢や腹痛を起こす場合がある。
多量に摂食した場合は昏睡状態に陥る重篤な症例も報告されている魚です。
厚生労働省から販売禁止指定されており、市場には流通していません。
 
びっくりしますね。ところ変われば名前も食文化も違う。
みなさん、しろまぐろ(バラムツ)は食べないように!!

【いわき魚類株式会社 本田友範】